3. 空を飛んでやってきた
いよいよ、可愛い子犬がやってくる日。
どんな子犬がくるか・・・。本犬・親犬を見ずに買うことの無謀さよりも、その時は
とにかく早く子犬が欲しい・・その気持ちでいっぱい。
「元気で人懐っこい子犬を・・」との希望通りの犬を送ってくれただろうか?
1999年12月1日
午後6時半といえば、もう真っ暗である。
実は、淡路なら広島まで近いだろう・・と簡単に考えていたのだが、
生き物輸送の便は限られており、結局、伊丹→羽田→広島という長い距離を
飛行機に乗ってやってくることになったのだ。
普通、子犬を迎えるのは、午前中の明るいうちに・・と言われているが、
何時間も一人っきりで飛行機に乗せられ、真っ暗な見知らぬ場所に
下ろされた時の子犬の気持ちを思うと、それだけで早くも胸が一杯になってしまう母であった。
家族五人が新しい家族を迎えに行く。
とうとう、飛行機が到着。
係の人が、子犬の入ったケージを持ってきた。
「うわぁ〜可愛い〜!」
みんなの口から一斉に同じ言葉が・・・。
とにかく、文句なしの可愛さ、愛らしさだったのである。
本で見た通りの、いや、その何百倍もの可愛さなのである。
母がサインをしている間、子ども達がケージに指をつっこむと、ぺろぺろ舐めている。
「さあ、どうぞ」
係の人に開けてもらって、父が出そうとするが、警戒してなかなか出てこない。
引っ張り出して、母が毛布に包んで抱く。
思ったより重い。
でも、暴れないでじっとしている。
「よく広島まで来たね。もう大丈夫。新しいお家に行こうね。」
家までの一時間、車に酔いもせず、鳴きもせず、ひたすら寝ている。
「こんなにイイコでいいのだろうか?」
ぼんやり抱いたその不安は、すぐに的中するのであった・・・・。